このゲームは、趣味と教養を兼ねたゲームとして、特に初心者が遊びながら自然と百人一首を覚えられるようなゲームとして作成しました。
ゲームの構成やルールなどは、競技かるたのルールをなるべく参考にしたつもりです。競技かるたの愛好者の方にも楽しんでいただければ、望外の喜びです。
百人一首を使用して、一対一で対戦する競技です。互いに向き合って、各25枚、計50枚の取り札をお互いの陣に並べ、早く自陣の札をなくした方が勝ちになります。
百人一首で上の句が「む」で始まる歌は「むらさめの..」1首しかありません。従って「む」が詠まれた瞬間に取り札が決まってしまいます。また、例えば上の句が「はる」で始まる歌は「はるすぎて..」と「はるのよの..」の2首あります。この場合、「はるす」または「はるの」まで詠まれないと、どちらの取り札になるのか決まりません。このように取り札が決定される最少の部分(またはその最後の文字)を決まり字といいます。
競技かるたでは、一度詠まれた読み札が再度詠まれることはありません。従って、例えば「はるす」が先ず詠まれてしまえば、次に「はる」が詠まれた時は、3字めを待たずに「はるの」であることがわかります。つまり、この時点では「はるの」は本来の3字決まりではなく、「はる」の2字決まりになっています。さらに、もしこの時「はなのいろは..」などの「は」で始まる他の句がすべて読まれていれば「は」の1字決まりになります。このように、決まり字は実際の競技の中で変化していきます。
このゲームでは、中級と上級では、ボーナス点の計算を変化した決まり字を基準に計算していますので、決まり字の変化に注意して札を取らないと、満点は取れません。
決まり字の表示も、例えば「はる(の)」のように、本来の決まり字(はるの)と変化した決まり字(はる)がわかるようになっています。
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