「田舎暮らし」に何を求めるかは人それぞれですが、私の場合、環境の良いところで家庭菜園などのある暮らしをしたい、ということに加えて、眺めの良いところ、それも雄大な山岳の眺望が得られるところに住みたい、という憧れがありました。
そこで、八ヶ岳や南アルプスが間近く、仕事で東京方面へ出るにも便利そうな、小淵沢近辺の物件を見てみることにしました。
さらに、最初は鉄道のことしか頭になかったので、特急の停まる小淵沢駅を中心に都会の感覚で出来れば駅から歩ける所などと考えていたのですが、後で高速バスという安くて便利な交通機関があってバス停には無料駐車場もあるということを知り、長坂ICを中心とした広いエリアで考えても、仕事で都内へ出るのになかなか都合が良いことも分かりました。
気候的には、標高が高い(700〜1000m前後)ため、冬場の気温は低いものの、雪はあまり降らず、ペアガラスや薪ストーブ(移住者の定番)で家の中は暖かいため、さほど厳しく感じることは無く、また夏場は、クーラーはもちろん扇風機さえ滅多に使わないほど過ごし易いとのことでした。
移住者の方や地元の方からも、こんないい所は無いという話を聞くことが多く、逆にこの地域に関して否定的な話はほとんど聞くことがありませんでした。
結局、初めて八ヶ岳南麓を訪れてからは、その後この地への移住を決めることになるまで、移住先として他の地域を訪れてみることは一度もありませんでした。