二重煙突(一回り太い部分) |
さて、実際に薪ストーブオーナーになるには、どのくらいの予算が必要でしょうか。 まあ、見たところ単純な鉄の箱ですし、一般的な予想としては、灯油ストーブよりは高いにせよ、最新のエアコンよりは安いというところでしょうか。
しかし、実は薪ストーブというのは、重さが100kg〜200kg前後もする頑丈な鉄の箱で、しかも中が二重三重の構造になっていたり窓に使われる耐熱ガラスが高価だったりということで、本体だけで給料ひと月分くらいの予算が必要です。また、煙突も特に屋根の部分に使用する二重煙突は高価ですし、きちんと断熱処理を施したストーブ置き場、それに設置工事など、本体に勝るとも劣らない付帯費用がさらにかかります。
総額では、およそ軽自動車1台分というのが正解なのです。
またこの他、薪置き場も必要ですし、薪割りのためのチェーンソーや斧も必要です。はたまた丸太を運ぶために中古の軽トラなども欲しくなるかもしれません。
もっとも、予算は無いがとにかく薪を焚きたい、ということであれば、小型でシンプルなストーブならばかなり割安ですし、さらに、暖炉の範疇からは完全に外れますが、昔ながらの時計型ストーブ(ホンマ製作所)という究極の選択もあります。
しかし、リビングのインテリアの中心に据えて、大きな窓から炎の揺れるさまを眺められるようなタイプの場合、薪ストーブを持つということは、費用的には暖房器具を一つ買うというよりは、まさに車を1台新たに買う程度の経済規模の話になるのです。
それでも、導入費を何とか捻出できたとすれば、あとは、薪ストーブならではの特典が待っています。何と言っても、燃料代がタダなのです。 ...というのは本当でしょうか。
次へ |