我が家のストーブの場合、点火した後やることは、空気調節とダンパーの開閉、それに薪をくべることだけです。
空気調節と言っても、窓の左右に空気取り入れ口があって、これに斜めに半開きになる蓋とそれに直結したレバーがついているだけで、それほど微妙な調節をすることはありません。私は、空気を多く必要とする点火の時とダンパーを閉じている時は全開で、ダンパーを開けて焚いている時は、薪が一気に燃えてしまわないように空気を絞って使用するということがほとんどです。
ダンパーは、触媒方式のストーブについているもので、ダンパーを閉じることにより、煙が直接煙突に抜けずに触媒の入った二次燃焼室を経由するようになります。煙を二次燃焼させることで、熱効率が高まると同時に煤なども出にくくなり、排気もクリーンになるそうです。
ただし、ダンパーを閉じると煙が直接煙突から抜けなくなることで、煙突の吸い込みは格段に弱くなりますし、触媒もある程度温度が上がってからでないと効果が無いため、最初はダンパーを開けておいて、点火してから30分から1時間くらいしてある程度の量の熾(おき)も出来て火が安定してきた頃に、ダンパーを閉じるようにします。その後は、定期的に薪をくべていれば、薪をくべる時以外はずっとダンパーを閉じたままで、効率良くストーブを焚くことが出来ます。
ダンパーを開けている時は、焚き火と同じように火がぼうぼうと燃えますが、ダンパーを閉じると火もちろちろと揺れる感じで、なかなか良い雰囲気になります。
ところで、肝心の薪はと言うと、点火の時は焚き火の時と同じようにこまめにくべる必要がありますが、火が安定してしまえば、1〜2時間に一度太い薪をごろんとくべる程度で十分です。薪をくべること自体、なぜかどことなく楽しいことですし、ストーブを焚いていて薪をくべることを煩わしく感じたことはありません。
そんな訳で、薪ストーブを焚くことは、基本的にはそんなに難しいことではありません。ただし、まったく失敗が無いかと言うと、実はそうでもなかったりします。