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唐松岳山行 (2)


〜唐松岳頂上山荘 唐松岳山頂〜

2003年8月24日 15:33 唐松岳山頂より唐松沢方面を望む

荷物を降ろして身が軽いこともあり、ちょっとハイキング気分で登り出してほどなく山頂へ着きました。

周りは少々雲がかかっていましたが、白馬三山へと続く峰々の下に雪渓が見えました。



2003年8月24日 15:33 唐松岳山頂より唐松岳頂上山荘を望む

私は山頂でもう少しゆっくりしたくてもたもたしていたのですが、みんなに急かされて山荘へと下りました。

そう、急かされるのも当然、山小屋と言っても最近では冷たい生ビールが待っていたりするのです。(一杯850円也)



2003年8月24日 16:33 ブロッケン現象

山荘へ戻って、さぁいざ生ビール! と思いきや、何やら向こうの方に人が集まっています。聞くとブロッケン現象が見えるとのこと。
生ビールは待ってくれても、ブロッケン現象は待ってくれないかもしれません。後ろ髪を引かれつつ売店を通り越してその場へ急ぎました。

ブロッケン現象というのは、尾根を越えて発生した霧がスクリーンになって自分の影とその周りに虹が見えるという現象ですが、そのためには背後から日が差す必要があります。ところが行ってみた時には、ちょうど日が陰ってしまっていました。この隙に生ビールを買って来るか、しかしその間にチャンスを逃したら一生の不覚(?)と葛藤していると、そばにいて見かねた仲間が手に持っていた生ビールを分けてくれました。(ごちそうさまでしたっ。)

そうこうするうちに日も差してきて、画像のようなブロッケン現象も生まれて初めて見ることが出来たのでした。



2003年8月25日 8:26 丸山ケルンより白馬三山方面を望む

カエルの合唱ならぬイビキの合唱を子守唄に、それでもさすがに疲れていたのか前夜は熟睡し、3日目は朝から下山の途につきました。

予報より天気の崩れが遅れたおかげでこの日も好天で、不順で雨の多かったこの夏を思えば、天候には本当に恵まれたと思います。
また、画像は撮りそびれて紹介できませんでしたが、高山植物などの花々もたくさん咲いていて道中ずっと楽しませてくれました。

考えてみれば、これほど色んな意味で日常から離れた時間を過ごすことは随分久し振りのことだったように思います。
リフト乗り場までたどり着いて、幹事さんはじめ仲間たちのお陰でみんな元気に下山できたこと、ホッと思いつつ仲間に感謝すると共に、これで楽しかった夏山も終わってしまうのだと思うと(しかもみんなはこれからバスで缶ビール飲みつつ帰るのに自分は軽トラ運転して帰らなければならない(泣)と思うと)リフトに揺られながらちょっぴり切ない気分にもなった私でした。



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