今年は珍しく自宅でゆっくり年越しをすることになりました。
年末は大掃除でもして、年が明けたら少しゆっくりしようかなどと思っていたのですが、ちょうど風も無く穏やかな日が続いたので、ついつい外の仕事を優先したくなり、連日薪割りにいそしんでしまいました。
生木の方が薪割りし易いので、まだ前の年にもらった燃し木が割らずに積んであるのはさておいて、先に先月もらったばかりのリンゴの木を割ることにしました。多少太めのものでもスカッと割れて気持ちの良いことこの上ありません。
我が家の取柄は、何と言っても南アルプスがパノラマで見えることと空が広いことなのですが、空が広いということと山があるということで、様々な雲を見ることが出来て、雲の研究家か雲の写真家にでもなろうかと思うほどです。
この日は夕暮れ時に、刷毛で大きな弧を描いたような雲が現れました。命名するなら「ツバメ返し雲」といったところでしょうか。ちょうど飛行機雲がツバメ返し雲をまっすぐ貫いて、幾何学的な光景となりました。
知人に誘われて、生まれて初めて味噌作りをしました。
作り方は意外とシンプルで、簡単に言えば煮た大豆をつぶして、麹や塩や種味噌と混ぜて容器に詰めるだけです。と言っても、量があるので結構大変です。我が家は手始めに8kg分くらいにしましたが知人は40kgも作ります。それでも、大豆をつぶすのに知人が麹屋さんから借りたミンチ機が使えたので大分楽でしたが、結局一日仕事になりました。
後は三月ごとに様子を見ながら発酵させて、食べられるようになるのは一夏越して寒くなる頃です。
薪のストックが増えるにつれ、2冬目に薪小屋を建て、3冬目は簡易薪置き場をいくつも作ったのですが、結局薪が収まりきらず、4冬目の今年、1棟目の約2倍の大きさの薪小屋を増設しました。
最初の薪小屋はほとんど自分で建てたのですが、今回はいつもお世話になっている知人(プロ)にお願いすることにしました。一度建てたことで、自分でも何とか作れることが分かったと同時に、自分で作るとどれくらい時間がかかるかも分かったからです。
プロに比べると2〜3倍仕事が遅い上、休みの時しか作業出来ないので、自分でやったら完成は早くとも春になってしまうと思います。
まあ、そういうペースで自分の手で少しずつやっていくのも良いのですが、移住して以来、薪の面倒を見ているばかりのような気がしないでもないので、今回は人の手を借りることにしました。
さすがプロの仕事、数日で丈夫で美しい小屋が完成しました。さあ、後はがんがん薪を割って積むだけです。