田舎では「Do It Yourself」が基本です。自分で屋根を修繕したり、石垣を積んだり、車庫を建てたりといったことも、ごく普通のことのようです。また、田舎へ移住して来るような人の中には、自分で自分の家を建ててしまうという人も珍しくありません。
私も大工仕事は嫌いじゃない方ですし、家を建てるとき建築現場に入りびたって手伝わせてもらえれば(邪魔なだけかもしれませんが)、楽しいだろうなと思いましたが、さすがに仕事がありますのでそれは諦めました。ただその代わり、ウッドデッキ作りだけはお願いして自分でやらせてもらうことにしました。(自分でやるといっても、難しいところは全部プロに手伝ってもらうのですが。)
最近、毎日少しずつそのデッキ作りを進めています。作業は遅々として進まず、手はマメだらけになり、やはりプロには遥かに及ばないと改めて自覚させられますが、それでも念願かなって手に入れた丸ノコで材を切るのは快感ですし、少し反りの入ったような板をうまく手なずけて真っ直ぐに打ちつけられたりすると、ちょっと嬉しくなったりします。
田舎暮らしでもっとも楽しみにしていることの一つに、薪ストーブを使うということがあります。先日、知人の好意で薪の原木を手に入れることが出来、いよいよ薪割りを始めました。本当は、薪は割ってから2年くらい乾かしたものを使った方がいいそうなのですが、今年は仕方が無いので、なるべく早く薪割りをして、少しでも乾かすようにしなければなりません。
原木を集めるのは想像以上に大変でした。チェーンソーを使うのはワクワクしましたが、丸太は見た目より遥かに重いですし、ひと冬分集めるとなると、軽トラ4杯分くらいは集めなければなりません。知人に手伝ってもらわなければ、田舎暮らしビギナーの私の体力では、丸一日かけても終わらなかったかもしれません。
薪割りの方はというと、これもなかなか難しいし、慣れないせいかけっこう腰に来ます。最初の2、3発は、「ぱい〜ん」と斧がはね返されて、丸太に筋がついただけでしたし、まだ「スカ」も多くて、割っていて自分でも結構怖いです。でもたまにうまく行くと「すかーん」と割れたりして、「薪割りはスポーツだ」と言われるのが良く分かる気がします。
知人に誘われ、燻製作りに参加させてもらいました。
燻製というのは、作り始めるとほとんどすることがないので、適当にビールやワインを飲みながら待つことになります。チーズ、ベーコン、たらこ、帆立、などなど、出来あがったものから少しずつ試食して、残りを持ち帰る筈が、そのままつまみとして消えてしまったものもありました。
ストーブ屋さんに来て頂いて、この冬から初めて使う薪ストーブの扱いを教わりながら、火入れをしました。
薪ストーブはまさに家の中でする焚き火だ、ということを実感しました。早ければあと半月もすれば始まるストーブの季節が待ち遠しいです。