薪作りは、燃し木すなわち薪にするための丸太や枝などを集めることから始まります。
私の場合、大木を倒したりまではしませんが、果樹くらいでしたら自分で枝を払って切り倒してもらってくることもあります。あるいは、乱雑に倒されたままの長い丸太を、チェーンソーで刻んで車の入れるところまで運び出したりと、燃し木をもらってくるというだけでも、結構ひと仕事になります。
私など、ややもすれば木というものは軽いものだ(だって水に浮くし)というイメージを持っていたのですが、特に倒して間も無い丸太は、水分も抜けていないためかなり重いもので、腰や背中を痛めないように気合を入れて真剣に作業しなければなりません。
燃し木運びは、薪作りの中でも一番の重労働ですし、一人では簡単に片付けられない量の場合もあるので、薪ストーブ仲間数人で一緒にもらいに行くこともよくあります。そんな時は、作業が終わるとお疲れさんということでビールを飲んだりしますので、それはそれで楽しかったりします。
燃し木をもらいに行くには、やはり軽トラが一番です。農家というのは、軽トラサイズを基準に作られているようなところがあって、果樹園の中や裏庭などにも、軽トラならば入っていけるという場合が少なくありません。
薪ストーブのためだけにわざわざ軽トラを買うというのも何ですが、毎年何回もその都度人から借りたりするのも煩わしいので、やはり薪ストーブオーナーとしては、マイ軽トラを持ちたいものです。我が家も、結局2年目にはセカンドカー兼用で軽トラを買うことになりました。
さて家まで運んで来た燃し木は、とりあえず庭にでも積んでおくことになります。すぐに片端から割っていければ良いのですが、薪割りする暇が無かったり、一度に大量に燃し木が手に入ったりすると、燃し木が庭を占領するはめになります。従って、薪ストーブを使うには、薪置き場のほかに、丸太を積んでおいたり薪割りしたりするスペースも、ある程度確保しておく必要があります。
燃し木を確保するとまずは一安心というところですが、丸太のままではなかなか乾燥しませんし、たいていの木は、生木のうちに切ったり割ったりした方が楽なので、早めに薪割りをしなければなりません。