薪割りをするには、まず玉切りと言って、丸太を薪にするのにちょうど良い長さにチェーンソーで刻んでいきます。
作業としては、それほどしんどい作業ではありませんし、このような破壊的作業はそれなりに快感ではありますが、排気ガス臭くなったりするのが難点です。
(電気チェーンソーを使うという手もありますが)
エンジンチェーンソーの場合、二、三十分も使えばガソリンが空になりますし、給油のたびにチェーンソーオイルという切削油も補充する必要がありますので、結構めんどうです。
都会生活では、ガソリンはスタンドで車に給油してもらうだけで、自分で直接扱うことなどありませんでしたので、私など、まさかチェーンソーぶら下げて行って「レギュラー満タン!」なんて頼む訳じゃなかろーしと、最初は真剣に悩んでしまいました。燃料は、ガソリンに一定の比率で2サイクル用のオイルを混ぜた「混合ガソリン」を使用します。予め混合されたものも売っていますが、割高ですし揮発して混合比が狂うこともあるそうなので、私は、スタンドで小さめのポリタンにガソリンを買って来て、数回分ずつ自分でオイルを混合するようにしています。(ホームセンターで混合用の目盛付きの「ブレンドタンク」というものをちゃんと売っている)
また、歯も消耗品ですぐになまってきます。歯がなまって来ると、だんだんまっすぐ切れなくなってきて、しまいには歯が全然進まず摩擦で木が焦げるだけになりますので、こうなる前にわりあい頻繁に目立てをしなければなりません。私の場合、目立てが下手なせいもあるかもしれませんが、1年ちょっとで、歯がちびてしまって歯を買いかえなければなりませんでした。
そんなわけで、チェーンソーの調子次第で作業効率が全然違って来るので、玉切りでは、木を切ること自体よりも、チェーンソーのメンテナンスの方が作業の大半を占めるという気さえします。
さて、玉切りが済んだらいよいよ薪割りです。これは、ある意味薪を焚くこと自体より楽しいと言っても良い作業で、薪ストーブライフの欠くべからざる一大イベントです。