薪ストーブはどうやって消すのでしょうか。焚き火のように水でもぶっかけるのでしょうか。
実は、薪ストーブを消す方法はありません。強いて言えば、薪が燃え尽きるのを待つ、というのが消火の方法です。空気取り入れ口を思い切り絞ることで、火力を落とすことは出来ますし、こうすると薪が燃え残る形で火が消えることもありますが、それにしても火が完全に消えるまでにはかなりの時間がかかります。
では、出掛ける時や寝る時はどうするかと言うと、ちょうどその時間に消えるように前もって薪をくべないようにする訳ではありません。むしろ、寝る時などは、朝まで暖かいように薪を多めにくべておくほどです。
ちょっと危ない気がするかもしれませんが、薪ストーブというのはそういうものだと理解するしかありません。もっとも我が家のストーブは、二重構造の分厚い鋳鉄製で、鍋を上に乗せても沸騰したりしないほど周りは意外と熱くなりませんので、タイマーで朝起きる前にファンヒーターを点けておいたりするのと比べて、特別危険かというとそうでもないような気もします。
さて、1日に2〜3束分も薪を焚くと、けっこう灰が出ます。我が家のストーブでは、燃焼室の下に灰受皿が引き出しのようにセットされていますが、2日ほどストーブを焚いて燃焼室の灰を掻き落とすと、灰受皿いっぱいに灰がたまります。
我が家では、灰は土壌をアルカリ化し肥料にもなるということで、庭に撒くようにしています。幸い?田舎なうえ庭も未整備なので、灰の捨て場には困りませんが、都会などで捨て場が無い場合は、「ゴミ」として処理することになります。案外量が出ますし、火を消してから半日以上経っても、灰には焼けぼっくいが混じっていてかなり熱を持っていたりしますので、ゴミ袋に入れる前に一度灰取りバケツなどに移して冷まさなければならなかったり、けっこう厄介かもしれません。
そんなこんなで我が家ではシーズン中、寒い日は朝夕、暖かい日は夜だけ、また天気の悪い日は一日中と、毎日薪ストーブを焚き続けます。
ややもすると優雅に見られがちな薪ストーブですが、こうして実際に日常生活の中で使用する場合、すなわち日課としての薪ストーブライフは一体どんなもんでしょうか。