寒い日は朝起きるとまずストーブを焚きます。と言っても、火が安定してきたなと思う頃には気温も上がってきて、後は午前中は薪をくべずに燃え尽きるに任せるということがほとんどですし、我が家は日が良く入って日中は暖かいので、シーズン中でも天気の良い日は朝ストーブを焚くことはほとんどありません。
それでも普通の暖房器具なら朝寒いと思ったらすぐ点けるでしょうが、薪ストーブの場合ひと手間かかるので、ちょっと待っていれば暖かくなるかなぁという陽気の時は、焚こうか焚くまいか、朝の日差しで暖を取りながら少し葛藤したりします。
午後になると、外が暖かいうちに灰を捨てたり薪を運んだりしておきます。灰を捨てるのは2日に1回くらいですが、薪はほぼ毎日、2〜3束分の薪を薪小屋から運んで来ます。以前は、袋に入れてえっちらおっちら3往復ぐらい運んでは室内のラックに積んでいたのですが、最近は少し横着をして、一輪車にいちどに山盛り積んで、そのままリビングの外のデッキに置くようにしています。これは、実はラクをしようと思ったのではなく、ある日ゴ○ブ×の巣になっている薪を気付かずに家に持ち込んでしまってから、そうするようになったのですが、見栄えの良い方法ではないので、そのうち何とかしようとは思っています。
薪ストーブオーナーにとって、薪運びの労力をいかに減らすかは重要な課題の一つですが、それでも心理的には、灯油をストーブに給油するのに比べれば、むしろおっくうでないような気もします。とは言え、見通しが甘く夜に薪を切らしてしまった時は大変です。雪まじりの八ヶ岳颪が吹きすさぶ中、月明かりを頼りに薪小屋まで行くような時には、外へ出る前に深呼吸して覚悟を決める必要があります。
夕暮れ時になると、ストーブに火を入れます。部屋が冷え切らないうちに早めに焚いた方がすぐに暖まります。一度点けたら、後は寝るまでずっと(と言っても火が安定したら1時間に1回くらい)薪をくべ続けます。我が家は薪ストーブ以外の暖房器具を一切使っていないので、こうして毎日ストーブを焚いています。やや手間はかかりますが、それは否応にも日常生活の一部になってしまい、なおかつ4度冬を過ごした今でも、薪を焚くのは何となく愉しく感じる、そんな毎日です。
さて、薪ストーブは一生ものと言いますが、こうしてシーズン中毎日使いながら長く使っていくにはそれなりのメンテナンスが必要です。