銀行融資については、物件探しを始めた当初から、何回か不動産会社の方などとお話をし、まず問題なく融資が受けられるであろうと聞いていました。しかし、私の場合これまでに転職も経ていましたし、そもそも会社を遠く離れて在宅で仕事をしようという、特殊な状況にあります。特に金融機関などからみた場合の自分の社会的信用については、私は正直言ってあまり自信がありませんでした。
また、実はこの間、私は実際に一度銀行に融資を断られていました。土地の契約と前後して、まず勤務先の取引銀行に融資の相談をしたのですが、金額などの条件面では問題無いと言われたのですが、最寄の支店から物件までの距離が規定の範囲を超えているので、融資できないということでした。これは捉えようによっては、実際に銀行から条件面でのお墨付きをもらったとも考えられる一件でしたが、やはり私としては、銀行融資についての不安は拭いきれないものがありました。
しかし、11月の初めに不動産会社の紹介で訪ねた地元の銀行の担当者の方は、こちらの不安をよそに手短かに事務的な話をするばかりで、特に問題があるような話はまったくありませんでした。私としては、年内に融資を決めてしまいたい気持ちもありましたが、土地の決済が翌年の1月末だったため、年明けに改めて正式に融資の申し込みをすることになりました。
こうして、打ち合わせや手続きのために何度か現地を訪れる間も、不動産会社の主催するりんご狩りや、親しくなったペンションの方たちとの「しし座流星群」観測会に参加させて頂いたりして、来るべき田舎暮らしのスタートに向けて、すべては順調に進んでいるかのようでした。